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【実体験】ChatGPTアカウントBAN!200ドル課金直後に解除申請→復活までの全記録

ChatGPTを日々の業務や情報収集に活用していた私に、ある日突然の衝撃が。
ChatGPTのアカウントがBAN(利用停止)されてしまいました。しかも本格的にo1を使用しようとChatGPT Pro(200ドル/月)課金して1週間も経たずに…。この記事では、原因の究明、OpenAIへの解除申請、そしてアカウント復活までの過程を解説いたします。同じようにChatGPTのアカウントBANで困っている方、BANを危惧されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

目次

突然のChatGPTアカウントBAN!その時の状況

いつも通りChatGPTにログインしようとしたところ、「アカウントが停止されました」というメッセージが表示されました。最初はシステムエラーかと思いましたが、何度試してもログインできません。メールボックスを確認すると、OpenAIから以下のような内容のメールが届いていました。

件名:OpenAI – Access Terminated

We have determined that you are using OpenAI services in ways that violate our policies.

Due to this breach we are halting access to our products immediately for the account associated with the email *******@**** (User ID: ******). Common reasons for breach include violations of our usage policies or accessing our services from an unsupported location. You may also wish to review our Terms of Use.

If you believe this is in error and would like to appeal, please contact us through our help center. We will review your appeal and will contact you if we reinstate your access.

Best,
The OpenAI team

If you have any questions please contact us through our help center

日本語訳:

件名 OpenAI アクセス終了のお知らせ

お客様がOpenAIのポリシーに違反する方法でOpenAIのサービスを利用していると判断しました。
違反の一般的な理由としては、当社の利用規約ポリシーへの違反や、サポートされていない場所からの当社サービスへのアクセスが挙げられます。また、利用規約をご確認ください。
この件が誤りであると思われ、異議申し立てを希望される場合は、ヘルプセンターまでご連絡ください。私たちはあなたの訴えを検討し、私たちはあなたのアクセスを復活させる場合はご連絡させていただきます。私たちは、あなたのご連絡にアクセスすることができます。

ありがとうございました、
OpenAIチーム
ご質問がございましたら、ヘルプセンターまでご連絡ください。

このメールを見た瞬間、「200ドル払っている割りに、結構シンプルなメッセージなんだなぁ」と妙な所で感心してしまいました。しかし、200ドルは痛い上に、日々の業務で使っているので、早急に復旧に向けたアクションを取らねばなりません。

アカウントBANの原因究明:利用規約違反の可能性を探る

まずは、届いたメールを隅々まで読み直しました。

違反の一般的な理由としては、当社の利用規約ポリシーへの違反や、サポートされていない場所からの当社サービスへのアクセスが挙げられます。

とありましたが、サポートされていない場所からのアクセスは考えにくかったので、OpenAIの利用規約を参照することにしました。

禁止事項に該当するような行為(差別的な発言、スパム行為、違法行為など)は一切思い当たるところはありませんでした。しかし、利用規約は非常に細かく、解釈が難しい部分もあります。検索エンジン等を用いて、ChatGPTのポリシー違反について調べてみました。要点は以下になるようです。

  1. 不適切な表現やコンテンツの入力・生成
    差別的な表現、性的に不快な表現、倫理に反する表現などを入力したり、生成させたりすることは禁止されています。
  2. 著作権侵害
    ChatGPTが生成したコンテンツが他社のものと類似している場合、それを利用することは著作権侵害となる可能性があります。
  3. 個人情報や機密情報の不正取得
    ChatGPTを使って個人情報や機密情報を聞き出そうとする行為は禁止されています。
  4. 犯罪や加害行為への利用
    ChatGPTのアウトプットを犯罪や加害行為に利用することは固く禁じられています。
  5. 虚偽情報の意図的な拡散
    ChatGPTが生成した誤った情報を意図的に拡散することは規制されています。
  6. 専門分野での無断使用
    法律、金融、医療などの専門分野で、ChatGPTの出力結果のみを根拠としてコンテンツを公開することは禁止されています。
  7. アダルトコンテンツ関連
    性的なコンテンツの生成や性的サービスの宣伝、出会い系アプリの使用に関するリクエストは禁止されています。

そこで、過去のChatGPTの利用履歴を思い返しました。すると、”乳がん”について、関連ワードを含めてチャットしていたとき、注意メッセージのようなものがチャット中に何度か表示されたのを思い出しました。そのワード自体は不適切ではないと思われますが、OpenAIが項目6,7に関連すると判断したのかもしれません。

OpenAIへの異議申し立て:アカウント解除申請の手順

専門分野でChatGPTの出力のみを元にコンテンツを公開しようとしたわけではないですし、”乳がん”について調べていたので、アダルトコンテンツを生成しようとしたわけではありません。学術的な調査を行っていただけです。

この理由を元に異議申し立てをすることになりました。

しかしながら、一つ注意点ですが英語のみの受付のようです。(※Helpセンターのコンテンツは日本語に対応していません)。DeepL翻訳(https://www.deepl.com/ja/translator)などを用いて、日本語から英語に翻訳する必要があります。

OpenAIヘルプセンターからの問い合わせ方法(画像付きで解説)

OpenAIからのメールにあったリンクのHelpセンター(https://help.openai.com/)にアクセスし、右下にあるアイコン

からチャットボットを立ち上げます。

OpenAIヘルプセンター

チャットボットが起動しますので、「Messages」をクリック。

Ask a question」をクリック。

ここからチャットが始まります。問合せ内容を入力する画面に行く前に幾つか質問内容を選ぶ項目が表示されるので、辛抱強く内容内容を選択します。最終的に担当者が割当てられ、問合せ内容を入力できるようになります。

異議申し立ての例文と入力項目

問合せ内容には以下の情報を入力しました。

  • 登録メールアドレス
  • 氏名
  • User ID(※「OpenAI – Access Terminated」のメール内に記載)
  • 問題の詳細: アカウントが停止されたこと、利用規約違反と判断された経緯、利用規約違反ではないこと、アカウントの復活を希望することを記載。

チャットの返信内容

問合せ内容をチャットに入力すると、担当者から以下のメッセージをもらいました。

Thanks! Feel free to provide additional details that can help team to investigate your issue.
In the meantime you might be able to find useful information at our community forum here.
The team will get back to you on this. OpenAI will reply as soon as they can.

訳:

ありがとうございます!チームがあなたの問題を調査するのに役立つ追加情報をご自由にご提供ください。
その間に、こちらのコミュニティフォーラムで有用な情報を見つけることができるかもしれません。
チームからお返事します。OpenAIはできるだけ早く返信します。

とりあえず、待つことにします。
なお、コミュニティフォーラムでは特に有益な情報はありませんでした。BANされて復活できたという情報もなく、心配が逆に募るばかりでした。

待機期間…そしてOpenAIからの返信

返信までの時間

問合せの後、特にチャット上、メール上では返信がありませんでした。3日ほど経って、何もアクションがないので、再度チャットで問い合わせました。以下が担当者からのチャットでの返信です。

Hello,
Thank you for reaching out to us regarding your OpenAI account.
We apologize for the delay in getting back to you. As we continue to grow and improve, we are working hard to respond to every inquiry as quickly as possible. We’re also implementing new processes to ensure faster response times moving forward.
Rest assured, we’ve received your inquiry and are actively reviewing it. Each account review is handled with care on a case-by-case basis, so it may take a bit more time to complete. Our team is dedicated to providing you with the support you need, and we will update you as soon as possible.
We truly appreciate your patience and understanding throughout this process.
Best regards,
OpenAI Support

日本語訳:

こんにちは、
OpenAIのアカウントについてご連絡いただきありがとうございます。
お返事が遅れましたことをお詫び申し上げます。OpenAIの成長と改善に伴い、すべてのお問い合わせに可能な限り迅速に対応できるよう努力しております。また、今後より迅速な対応ができるよう、新しいプロセスを導入しております。
ご安心ください、私たちはあなたの問い合わせを受け取り、積極的に検討しています。各アカウントのレビューはケースバイケースで慎重に処理されるため、完了までにもう少し時間がかかる場合があります。私たちのチームは、お客様が必要とするサポートを提供することに専念しています。
ご理解とご協力をお願いいたします。
よろしくお願いいたします、
OpenAIサポート

対応しているので待てという事ですね。

さらに3日待ちました。返信がないので、また問合せを行いました。すると今度はこちらのチャットのメッセージを担当者が見てくれません(笑)。追加の問合せはスルーする社内ルールのようです。
仕方がないので、急かすのを諦めることにします。

待つこと10日…OpenAIからの返信、そして復活! しかし?

問題発生から10日、OpenAIから以下のメッセージが来ていました。

Dear User, We’ve reactivated your account following a security review. To keep your account secure, please reset your password as soon as possible by following the steps below: Log out of your account or open a private browsing window. Visit our login page and click “Log in”. Enter your email address and click “Continue”. Select “Forgot password?” to receive reset instructions. For added security, we also recommend enabling two-factor authentication. If you need any assistance during this process, please feel free to reach out to us via our Help Center. We’re here to help. Thank you for your cooperation. Regards,
OpenAI Support Team

日本語訳:

親愛なるユーザーの皆様へ、セキュリティの見直しに伴い、お客様のアカウントを再有効化いたしました。アカウントの安全性を保つため、以下の手順に従ってできるだけ早くパスワードをリセットしてください: アカウントからログアウトするか、プライベートブラウジングウィンドウを開きます。ログインページにアクセスし、「ログイン」をクリックします。メールアドレスを入力し、「続ける」をクリックします。パスワードをお忘れの方はこちら」を選択し、パスワードの再設定方法をご確認ください。セキュリティ強化のため、二要素認証を有効にすることをお勧めします。このプロセスでサポートが必要な場合は、ヘルプセンターまでお気軽にご連絡ください。私たちがお手伝いいたします。ご協力ありがとうございました。ありがとうございました、
OpenAIサポートチーム

やりました・・・!ついにアカウントBAN解除です。
試しにログインしたところ、無事にログイン出来ました。

やれやれ一段落、と思ったら思わぬ落とし穴がありました。プランがChatGPT Proではなくフリー版になってる・・・!

課金された200ドルは戻ってきません。これは痛い。このような問題はHELPセンターに問い合わせても無理筋っぽいです。1週間ほどしか使ってないのに200ドルとは。

OpenAIは急激なユーザーの対応に足許のサービスが追いついていないようですね。日本法人もないことから、こういったトラブルがあった際は、対応がなおざりにされてしまうこともあります。日本企業で月200ドルのサービスなら、このような対応はありえないでしょう。

残念ですが、アカウント復活出来ただけ御の字、勉強代として諦めることにします。

ChatGPTアカウントBAN解除から学んだ教訓と今後の対策

利用規約を熟読し、違反行為を避ける

ChatGPTを安全に利用するためには、OpenAI 利用規約を事前にしっかりと理解しておくことが重要です。利用規約には、禁止事項やコンテンツポリシーなど、アカウントBANに繋がる可能性のある行為が詳細に記載されています。「知らなかった」では済まされないため、定期的に確認するようにしましょう。

ChatGPTの警告メッセージを見逃さない

ChatGPTとのチャット中に、何らかの注意メッセージ(警告)が表示された場合は、OpenAIのポリシーに抵触している可能性があります。すぐにそのトピックから離れ、入力内容やプロンプトを見直しましょう。警告を無視して使い続けると、アカウントBANのリスクが高まります。

アカウントBANされたら、正直かつ迅速にOpenAIに問い合わせる

もしChatGPTのアカウントがBANされてしまった場合は、OpenAIに正直に状況を説明し、解除申請を行いましょう。ヘルプセンターから問い合わせる際は、登録メールアドレス、ユーザーID、BANされたと思われる理由、そしてアカウント復活を希望する旨を明確に伝えます。英語での問い合わせが必要ですが、翻訳ツールなどを活用して、丁寧な文章で連絡しましょう。

代替AIチャットサービスも検討しておく

万が一、ChatGPTのアカウントがBANされ、復旧できない場合に備えて、代替となるAIチャットサービスを事前に探しておくことも重要です。GoogleのGemini、AnthropicのClaudeなど、さまざまなサービスがありますので、自分の利用目的に合ったものを比較検討しておくと良いでしょう。複数のサービスを使い分けることで、リスク分散にもなります。

ChatGPTアカウントBAN解除は可能!諦めずに申請を

ChatGPTのアカウントBANは、予期せず起こる可能性があります。しかし、落ち着いて対処すれば、アカウントは復活できるかもしれません。まずはOpenAIの利用規約を確認し、違反がないか振り返りましょう。そして、この記事を参考に、OpenAIへの解除申請を試みてください。

免責事項

この記事は、筆者の実体験に基づくものであり、全ての場合においてアカウントの復活を保証するものではありません。 OpenAIの判断によっては、アカウントが復活しない場合もありますので、ご了承ください。
この記事はあくまで例文であり、詳細な状況やOpenAIの対応は異なる場合があります。
ご自身の状況に合わせて内容を調整し、正確な情報を記載するようにしてください。

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この記事を書いた人

IT業界やマーケティングにおける経験を活かして、日々の暮らしをより快適にするための情報を発信しています。
時短テクニックやライフハックについて、実践的なアイデアや役立つヒントをお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

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